ハードウッド耐久性比較開始から1年6ヶ月(18ヶ月)経過しました。前回の比較から3ヶ月、あっという間でした。今回はオイルステイン(オスモ)の再塗装から半年経過したことと、昨年よりもハードウッドを配置している環境が劣悪(より日照時間が長い)なため、どのような結果になるのか。以前よりも細かくチェックをせず、丸々3ヶ月放置した結果をみることになるので楽しみです^^
↑前回検証時、1年3ヶ月時点の写真です。
↑そして今回、1年6ヶ月経過時点。3ヶ月前と比べると塗装材の劣化が顕著です。見た目だけならば、無塗装のほうが良いのではないでしょうか。シルバーグレー(白銀化)に対する理解がある人ならば、無塗装のままでいく!のもいいと思います。ただ、数年後、10年以上経過したときの耐久性については差が出るかもしれませんので、どちらが正解かはわかりません。
さて、ここからは個別に見ていきます。
これまで、イペ、ウリン、マニルカラ(アマゾンジャラ)、イタウバ、セランガンバツーの5種と、サイプレス、WRC(ウェスタンレッドシダー)、オマケでエコアコールウッドとクマル、ガラッパの検証を行なってきましたが、この3ヶ月の間に強風の日があり、そのときにサイプレスが風で飛ばされて落下、無残にもぱっくり割れてしまったのです!
↑だいぶ前の写真ですが、割れたサイプレスの断面です。大きな割れがありますよね。厚さも他の材より薄いので、弱いのは仕方ないのですが、、、
ということで、今回からはメインのハードウッド5種のみ比較検証していきます。他の材は1年毎の検証時には気が向いたらやろうかな~程度でいこうと思ってます。時間もあまりないので!w
ハードウッド耐久性比較1年6ヶ月経過:表面
イペ
↑イペ。無塗装材は殆ど変化なし。とてもいい感じのシルバーグレーです。もっと長さがあれば、素敵なんだろうなぁ。このサンプル材だと短いので、イペの魅力が十分に伝わらないのではないかと。気になるササクレやトゲも、今は出ていません。塗装した材ですが、他の樹種よりも剥げ方がひどいです。なぜだろうか?
↑1年経過時点のイペ。1年間、再塗装などせず放置していた状態ですので、見た目が汚いのは仕方ないのですが、上記の1年6ヶ月の写真(再塗装後6ヶ月経過)と比べると、剥げ感は大差がないような。。。
↑イペ無塗装アップ。1年経過あたりから、あまり変化がありません。耐久性についても全く問題なし。今回は試しに思いっきり力をこめて割ってみようとしましたが、ぜんぜんダメでしたw
↑イペ塗装材アップ。うーん汚い!しかし、クラッシュテイストとしてみると、結構いい感じかもしれません。見た目は悪いながらも、まだ塗装の効果は残っていそうな感じですが、あと半年は持ちそうにありません。
ウリン
↑続いてウリン。安定のウリンです。イペと比べると、なぜか塗装材の状態が良いです。それでもだいぶ剥げてきましたが。無塗装材は中央の割れが少し大きくなったかな?耐久性については問題なさそうです。
↑ウリン無塗装表面アップ。割れが目立つようになってきました。表面は滑らかで、状態は良好。トゲやササクレは無し。ここまで退色が進むと、ウリン特有のアクも出ません。
↑ウリン塗装材表面アップ。イペよりは状態がよさそうですが、結構剥げてきてますね。半年前のものと比べてみると、、、
↑あれ?似たような状態じゃないですか!初回の塗装~1年経過時点と、今回の再塗装~6ヶ月経過時点の状態がほぼ同じ。すなわち、再塗装後のほうが劣化スピードが早いということです。
マニルカラ
↑マニルカラ(=アマゾンジャラ)。ウリンに似ている材です。1年経過時点の塗装材の劣化具合(特に見た目)が酷かったのが印象的でしたが、今回もなかなか汚い剥げ方ですw
↑マニルカラ無塗装アップ。なんか中央に筋?が入っていて汚く見えますが、これは表面の汚れや雨天後の乾燥状態で筋が出たりするので、マニルカラに限ったことではありません。この筋をのぞけば、表面は綺麗で、ウリンのように木目も均一で安定しています。
↑マニルカラ塗装材アップ。うーん、やはり汚いっす。周囲がガッツリ剥げていて、中央は塗装が残っている感じ。この汚い剥げ感は、前回の再塗装のタイミングが遅かったというのも影響しているとおもうのですよね、、、
↑1年経過時点、再塗装前のマニルカラの塗装材。汚い剥げ方ですよね。この後サンダーで表面を磨いたあとに再塗装をしましたが、あまり綺麗になりませんでした。その影響が、半年経過後の見た目の悪さに影響してるのだと思います。やはり美観を重視するならば、早めの再塗装が重要です!
イタウバ
↑イタウバ。イペ、ウリン、マニルカラと比べると、材ごとの木目のバラツキが大きい材です。好みは分かれるかと思いますが、私はこの木目のバラツキが好きです。室内のアカシアもバラツキが多い材なのですが、より一層ナチュラルな感じがするのです。ウリンのような均一で綺麗な木目もいいのですが、人工材のデッキの見た目に似てたりするので、、、やはり人工材ではなかなか表現できないバラツキがある木目のほうが好きです^^
↑イタウバ無塗装アップ。全くといっていいほど変化無し。安定してます。退色してはいるものの、他の樹種の無塗装材と比べると色が濃いです。
↑イタウバ塗装材アップ。これは1年経過時点よりも状態が悪い!劣化スピードが早いです。
↑1年経過時点のイタウバ塗装材。再塗装前です。他の樹種の塗装材よりも状態が良かったのですが、上記の再塗装後6ヶ月経過時点のものよりも剥げている箇所が少なくて状態が良いように見えますよね。
セランガンバツー
↑セランガンバツー。表面のガサガサ&とげとげしい見た目は相変わらず。ある意味安定しています。塗装材は剥げていますが均一なので、そこまで汚らしい感じではありません。
↑セランガンバツー無塗装アップ。他の樹種同様、全く変化がありません。表面のガサガサが少し落ち着いた感じでしょうか。指を這わせても引っかかる感じが弱くなりました。
↑セランガンバツー塗装材アップ。アップでみると、それなりに汚いですねw
今回の検証で特に印象的だったのは、再塗装後の塗装材の劣化が激しく、劣化スピードが速かったことです。これには思い当たる節が2点あります^^;
1.ハードウッドの配置場所が変わった
新居に転居前、賃貸マンション1階のベランダから、新居の2階ベランダの軒がかかっていない場所へと配置場所がかわりました。これにより、今までよりも日照時間が長く、風雨にも曝されやすい環境になったため、劣化しやすい環境になったのではないかと思われます。
2.塗装の仕方が前回よりも薄塗りかも?
初回の塗装時よりも、今回のほうがオイルステイン(オスモ)の塗り加減が薄いです。初めての塗装時は、図らずも厚塗りになってしまいました。初回塗装時も、今回の再塗装時も同じ2度塗りなのですが、オイルステインは薄く塗りのばすということは知っていたものの、その薄塗りの加減がわからずに、初回塗装時は厚塗りになってしまったのです。
ですので、初回塗装時は3度塗りくらいの厚さだったのではないかとおもうのですw
今後は、再塗装時の塗り加減を基準にして、厚塗りにならないように検証を進めていこうと思っています。また、再塗装の前にサンダーをかけて表面をならすのですが、これも前回の再塗装時よりも丁寧に行なう予定です。来週末に実施予定。
今後は6ヶ月毎に検証しようかと考えています。再塗装は6ヶ月毎に実施するので、そのタイミングでの検証となります。次回は12月上旬ですね。2年経過となりますが、無塗装材は殆ど変化がないだろうなぁ。。という予想です。塗装材は上記のとおり、サンダーをしっかりかけて良い状態で再スタートする予定ですので、こちらの変化のほうが楽しみです^^
以上、ハードウッドの耐久性比較、1年6ヶ月経過時点のレポートでした!
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