前面道路幅4mの駐車スペースは、軽く考えていると大変なことになるよ!道路幅3mならもっと大変だよ!詰むよ!というお話です。
今回は道幅3mの狭い道路に面した我が家の駐車スペースについて、詳しく書きたいと思います。
当ブログでは、以前新築時の駐車スペースについて書いた以下の記事が、2番目に多くのアクセスを集めています。そこで、実際に家を建て移り住んだ後の駐車スペースの使い勝手やリアルな様子を写真とあわせてご紹介できれば、駐車スペースで悩んでいる方々のお役にたてるのではないかと思い、改めて記事を書こうと思い立ちました。
首都圏では、敷地の広さに余裕がない場合が多く、多くの方が苦心して設計を進めていることだと思います。我が家もそうでした。南北に縦長の30坪程度の敷地で、道路と敷地の間口が幅6mしかありませんので、南側の庭(ウッドデッキ)スペースと、北側の玄関アプローチ&駐車スペースの割合をどうすべきか。建物を小さくして広げようか?などと、何度も敷地&間取りとにらめっこし、考え直しました。
駐車スペースの奥行き5.2m、庭の奥行き2m
最終的に決定した形が、以下の図。我が家の敷地の全体図です。マイホームデザイナーで適当に作ったので、花壇とかポーチ、犬走のスペースなどは適当ですw
↑冒頭にも書きましたが、北側の道路は幅3mと狭いため、駐車スペースの間口は広くとる必要がありました。そう遠くない将来、お向かいさんもセットバックするんじゃないかな~?などと淡い期待を抱きつつも、何年後になるかわからない事ですので、3m道路を前提にしてストレスなく駐車できるスペースを確保しつつ、南側の庭スペースも窮屈にならない程度に確保すべく検討を進めました。
南側の庭スペースは、駐車スペースの奥行確保のためにどんどん短くなって、最終的には奥行2m程度になってしまいました。理想を言えば奥行を3mくらいとりたかったのですが、この南側部分は全面ウッドデッキにしてしまう計画でしたので、縮めてしまってもよいなかと。使用頻度も、北側玄関アプローチ・駐車スペースのほうが圧倒的に高く、人目にもつくので北側優先でスペースを割きました。この判断は今のところ良かったと思っています。南側の採光も良好ですし、車の入出庫もストレスはあまり感じません。車庫入れ時には、いまだに1回は切り返しますけどねw
駐車スペースと道路の間口は余裕をもって6m
↑間口は余裕をもって6mなんて書きましたが、そもそも道路との間口が6mしかないので、道路に面した敷地すべてです。そう、オープン外構ですw
上記の図の車ですが、我が家のフィットとほぼ同じサイズ、全長3.9m×車幅1.8m程度をモデルとして配置してみました。このサイズの車なら、建物までのスペースと道路までのスペース、余裕がありそうに見えますよね?実際は止めてるときは余裕があるのですが、車庫入れのときはあまり余裕がありません。
↑我が家の北側玄関アプローチ・駐車スペースです。塀なしの典型的なオープン外構。道路に面した部分は、幅6mしかありませんので、オープン外構にしました。写真右手に花壇と門柱がありますが、車庫入れしやすいように花壇は道路から少し離した位置にしています。オープン外構にして間口を広くとったおかげで、入出庫のストレスはありません。逆に前面道路幅3mしかないのに間口を広くとらなかったら詰んでいたでしょうw
↑我が家の出庫時の図。この図の通り、西側へ出ていきます。我が家の北側前面道路の東側(図右)は5mほどで行き止まりなので、車では西側にしか出ることができません。歩行者は通れる幅約2mの道路が続いていますが、車が通れる3m幅は奥までは続いていません。西側(図左)は10mほど進むと4m道路にでます。出かけるときはストレスが全くないのですが、問題は帰りです。この図の形だと、バックで車庫入れするしかないんじゃないかな?と思われるかもしれませんが、できれば頭から突っ込んで車庫入れしたい。たった10m程度でも、狭い道路幅の道をバックして入庫なんてしたくない!慣れの問題でしょうけど、普段あまり運転しない私にとっては、これは結構なストレスになると思ったのです。駅近なのと、普段から車の使用頻度は低いため、駐車スペースはギリギリでもよいのではないか?などと思ったこともありましたが、使用頻度が低くても車を手放すつもりはないため、後で車庫入れのストレスで後悔しないようにと余裕を持たせました。
↑我が家の入庫時の図1。西側からバックではなく、頭から入ってきます。
↑入庫時の図2。いけるところまで頭から突っ込んだのち、お隣さんとの境界の塀にぶつからないようにバックで入庫。最後バックで入庫するなら、最初からバックで入れればいいのに。と思われるかもしれませんが、我が家の前面道路は日中は人がちょくちょく通るため、少しでもバックの時間を減らしたいのです。上記の図のように、一発で入庫できないときもありますが、やはりバックで車庫入れするよりはストレスがありません。
しかし、スペースに余裕を持たせたつもりでも、そこまで余裕はない。というのが住み初めてからこれまでの実感です。逆に、余裕を持たせずに計画してしまったらと思うと、、、
実は当初の計画では、この写真の自転車後部辺りに、シンボルツリーを植えようとしていました。敷地と図面を眺めていると、結構広いスペースに見えるので、木を一本植えるくらいならいける!などと思っていたのですが、家が建ち、車がとまっていると車庫入れが厳しくなりそうなのが容易に想像できます。
しかし、設計中にはそれがなかなかわからない。素人なら尚更です。図面だけでなく更地状態の土地に足を運び、リアルに車庫入れのイメージをしながら、シンボルツリーは諦めることにしました。これも今となっては良い判断だったと思っています。
↑シンボルツリーを植えようとしていたの図。この図だけ見ると、バックなら行けそうですよねw
↑バックで入れてみました。まあ、行けます。ちょっと擦ってますけどw
↑今度は前から突っ込んで、最後にバック。ダメです。ツリーが邪魔で厳しいっす。コンパクトカーでも相当厳しいでしょうから、もう少し大きな車に買い替え予定の我が家では無理っす。前面道路が4mでも厳しいだろうな。家族の乗降時も邪魔になるだろうし、デメリットが大きい。ということで、シンボルツリーはあきらめましたw
おかげ様で、ストレスを感じることはないので余裕を持たせておいて本当によかったです。
↑続いて、写真でリアルな駐車風景をみていきたいと思います。駐車スペースの奥行は5m20cm。電動自転車が生活感丸出しですね^^;苦肉の策で、1階部分を1畳分削って、奥行きを90cm程度広げました。停めてある水色のコンパクトカーはホンダのフィット。だいぶ型落ちのやつですが、頑張ってくれてますw
フィットの全長は3m90cm弱。コンパクトカーなので短いのですが、それでも5m20cmの奥行きの駐車スペースに停めて写真をとると、余裕がある感じではありません。
↑道路と駐車スペースの境。70cmほどのスペースがあります。70cmというと余裕がありそうですが、こうして写真でみると余裕無さそうに見えますよね。車と道路の間には、作業台兼駐車スペース用の柵であるソーホースを置いています。あと20cm程度なら前に出せますが、普段はだいたいこの程度のスペースができます。
↑普段はこのようにソーホースを2つ並べておいて、道路との境界を緩く仕切っています。車と門柱の間、玄関アプローチ部分で木工をすることが多いのですが、そのときにはこのソーホースが大活躍してくれます(^_^)v
↑駐車スペースの奥。ここは60cmほどのスペース。子供たちの自転車を隠すように置いています。自転車を別の場所に置けば、もう少し後ろまで下がれますので、フィットのようなコンパクトカーなら奥行5m20cmあれば余裕をもってとめられます。
数年後には、フリードクラスの車に買い替える予定なので、全長が4m50cmくらいまでの車両ならば無理なくとめられるように設計しました。もっと長いワンボックス系だと厳しいでしょうね。
↑続いて車のサイド部分。運転席側です。70cm程度のスペース。ドアを開ききることは出来ませんが、乗り降りする際にストレスにならない程度のスペースはあります。個人的には狙いどおり。
↑ドア開けてみました。まあこれくらい空けばいいかなー?ってな感じでw
↑続いて助手席側。普段は電動自転車をとめているので乗り降りしづらそうに見えますが、全く問題ありません。息子が卒園したら、この電動自転車も処分してしまう予定なので、今よりもさらに乗り降りしやすくなります。
↑玄関アプローチ部分。車の流れに合わせて溝を作りました。春から秋には、この溝からグランドカバーがモサモサ生えて良い感じになります♪
以上、我が家のリアルな?駐車スペースについてでした。
我が家と同じように、前面道路が狭い(3~4m)で設計している皆様。くれぐれも余裕をもって設計してくださいね!余裕をもって設計したつもりでも、結構厳しいです。余裕をもって設計したうえで、あともう少し余裕を持たせるくらいの気持ちで設計するのがよいと思います^^
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