今回は階段と2階廊下にスポットをあててみたいと思います。我が家の階段はホール階段。これまでも別の記事で何度か書きましたが、設計当初からリビング階段はNG、ホール階段(独立階段)前提で計画を進めてきました。住み始めて2ヶ月ほどたちますが、ホール階段にして本当に良かったです^^
階段としてはごくごく普通のシンプルな階段ですので、注文住宅で見た目重視の格好いい階段を計画の方にとっては、あまり参考にならないかもしれませんw
↑我が家の1階北側の間取り図です。私がマイホームデザイナーで作成した拙い間取り図で少し見づらいですが、玄関を入ってホール右手、西側に階段を配置しました。ホール奥、南側は15帖のLDK。階段スペースを極力少なく、コンパクトにしつつ採光を考慮しました。
↑玄関土間から撮影。シンプルな木製のボックス階段です。階段、手すり等、階段関係はすべてEIDAI(永大)製です。あまりこだわりが無かったのでどこでもよかったのですが、Fホームさんがアカシアの床材や室内ドア等をEIDAIさんで提案してくれたので、階段もEIDAIさんで選びました。結果、うまくまとまったと満足しています。シンプル&ナチュラルというコンセプトを前提に、コストダウンを考慮しつつ素晴らしい提案をしてくれたFホームさんには本当に感謝しています^^
↑廻り階段です。階段の材質は木製のシンプルなもの。アカシアの床材よりは濃い色ですが、無難なブラウンって感じです。メリハリをつけるため、手すりとホール側の格子は濃いブラウンにしました。
↑手すり。ジョイントの色は迷いましたが、窓枠などと同じ黒にして正解でした^^
↑1階側から2階を見あげた写真です。
↑今度は2階から1階を見下ろしてみました。オフホワイトのシンプルで柔らかい風合いの壁紙と木の質感がいい感じです♪
↑2階廊下から撮影。日が落ちた夕暮れ時に撮影しました。照明をつけるとこんな感じ。
↑2階廊下。1階の玄関ホールよりも横幅が狭いですが、基本的に家族だけのプライベートスペースなので、これで十分。今のところ支障は全くありません。
↑2階廊下の床もアカシアです。とても気に入ってます♪
↑続いて日中、日光の光が入る時間帯に撮影した写真です。1階の玄関ホールから撮影。階段入り口正面には玄関ホールへの採光を考慮し、縦滑り窓を設置しました。
↑縦滑り窓からの光が壁紙に当たって反射し、周囲を明るく照らしてくれます。壁紙の色は採光計画ではとても重要。明るい色の壁紙なら、あまり採光が期待できなくても明るい雰囲気にしてくれたり、想像以上に明るくなったりします。
↑1階から2階を見あげた写真。2階の階段を上がった場所には、1階の縦滑り窓と同じサイズの窓を1枚、正方形に近い大きめのFIX窓を1枚設置しました。3枚にしようか、もしくはもっと大きな窓にしようかと迷いましたが、今の枚数とサイズでよかったです。
↑2階から1階を見下ろした写真。明るいです。日中は照明いらず。
↑階段2階から。
↑階段の照明。1階と2階の角に1つずつあります。何の特徴もない白い四角い箱のようなカタチ。見るからに安そうなものですが、シンプルで目立たないデザインなので結構気に入ってます。良いものを提案してくれました。生活しだすと全く気にしなくなるので、これで満足しています。
↑夜、照明をつけたところ。シンプルです。
↑2階廊下の照明。ダウンライトです。これも非常にシンプルで安価なものですが、とても明るく機能的には十分ですし、家のテイストにもよく馴染んでいるので満足です^^
↑2階廊下から撮影。階段の窓2枚から廊下へは光がたくさん入ります。その光がオフホワイトの壁に当たって反射し、廊下全体と階段を明るくしてくれます。ここは想定どおり、いい感じになりました。
↑階段にも格子手摺ごしに光が降り注ぎます。
↑2階廊下、さきほどの逆側から撮影。手すりの格子の影がいい感じです^^
↑2階の窓2枚は、型ガラスではなく透明にしました。左側の長方形の窓が縦すべりだし窓で、右側が正方形に近い大き目のFIX窓。
晴れた日は階段を上がるときに綺麗な青空がみえて、とても気分がいいです。子供達も、廊下から外を眺めて楽しんだりしています。些細なことかもしれませんが、短い時間といえどもほぼ毎日昇り降りするので、実は結構よい影響があるのではないかと思っています^^
ホール階段ということで、各居室やLDKとは扉を挟んで区切られていることと、我が家は居室ごとの個別空調ですので、冬は当然ながら階段やホール、廊下は寒く温度差があります。
しかし、そのおかげで各居室のエアコンの効きはとても良く狙いどおり。使用電気量が少なく、光熱費が安くすんでいます。暖めたり冷やしたりするのは居室だけ。階段やホールの空間は出来る限りコンパクトにしましたが、それでもそれなりの広さですので、リビング階段だったらエアコンをよりハイスペックなものにする必要があるでしょうし、光熱費も余計にかかったでしょう。
我が家では、冬のエアコン温度は20℃~22℃設定にしています。ホールや廊下の移動時は肌寒いですが、スリッパを履いたり上着を一枚羽織れば十分快適な生活を送れます。各居室内はもちろん快適。子供たちは寒い時期でも素足で無垢床の上を駆けずり回ってます。
まだ住み始めて2ヶ月程度ですので、これからデメリットも見えてくるのではないかと思っていますが、随時追記していきたいと思っています^^
【2018/05/20追記】
新居に移り住んで半年経過しましたが、ホール階段にして本当に良かったです。近々別の記事で、実際に住んでみて感じたホール階段のメリットデメリット記事をアップしたいと思っているのですが、忘れないうちに書いておきたいことが溜まっているため、ひとまず備忘録的にこの記事に追記しておきたいと思います。
やはり光熱費が安い。LDKはすぐに冷暖房が効く
狙いどおりなのですが、ホールおよび階段、2階廊下などのスペースはドアでさえぎっているので冷暖房する必要がないため、エアコンが効くのも早いし光熱費も抑えられます。それに、エアコン切ったあとの温度変化も緩やか。家全体の断熱効果もありますが、居室が狭い分、温度変化の原因となる窓も少なくなるので当然ですよね。
LDKからの料理の臭いが2階に上がらない。シャットアウトできる
リビング階段のデメリットとして、料理の臭いが2階に上がってしまって臭うというものがありますが、これは確かに我が家でもLDKとホールの間のドアをあけると、2階に臭いが充満するのでよくわかります。いいにおいだな~おなかすいた~♪ってときもありますけどねw
しかし、料理するたびにこんな臭いが2階まであがるとなると、油汚れとかも長年蓄積して汚くなるのではないかと。キッチンの換気扇のように、料理中に強力に排気したりしませんからね。リビング階段だと、ロールカーテンなどをドア代わりにしたり、2階の各居室のドアを締め切って、階段や廊下までで臭いを防ぐ感じでしょうか。
ドア1枚しめるだけで料理の臭いをシャットアウトできるという、ホール階段なら当たり前のことなのですが、リビング階段ではこれが当たり前ではなく大きなデメリットの一つと思うと、改めてホール階段でよかったと思うのです。温度調節や、料理のたびにリビング階段(を選択したこと)でストレスになりそうなのでw
LDKのドアをしめれば、1階2階双方の生活音が大幅に軽減できる
逆に、ドアをあければ生活音が聞こえます。結構はっきりと聞こえますw
リビング階段のメリット?でよく挙げられている、「2
ほかにもありますが、ひとまずここまでにします。
リビング階段が優れている点は、やはり見た目、デザイン性でしょう。経済的に余裕がある方でしたら、リビング階段にしても、デメリット部分をカバーできる設備を追加したり、光熱費など細かいことは気にせず見た目や快適性を重視できるので、リビング階段にする価値が大いにあると思うのです。
しかし、我が家もそうですが、大半の方は建物の費用を出来る限り抑えたいと考えていたり、建てたあとも光熱費が出来るだけかからないようにしたいと思うのではないかと思います。経済的に余裕がないのに、見た目、デザインにこだわってリビング階段にしてしまうと、機能面・経済面の犠牲(=デメリット)は大きく、後悔する可能性が非常に高いのではないかと。
このブログでも、最近は下記の記事が結構アクセスを集めています。
「リビング階段 後悔」「リビングイン階段 後悔」などのキーワードで流入があるのですが、それだけ気にしている人も多いのでしょう。LDKやキッチン、水周り、外観などにこだわりたいひとが多いと思いますが、生活する上での機能面においては階段は本当に重要ですので、是非時間をかけて検討することをオススメいたします^^
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