今回は、我が家の中では結構こだわった「玄関・ホール」について書きます。
当ブログでここ最近、最もアクセスが多いのは意外や以外、下記の記事です。

「玄関 広さ」
「玄関 狭い」
「玄関ホール 幅」
「新築 玄関ホール 狭い」
「玄関 広いほうがいい」
などなど、玄関および玄関ホールとの関連キーワードで、かなりのアクセスがあります。上記の記事でも書きましたが、玄関やホールは設計時点では他の居室の広さを優先させてしまうことが多く、狭くなりがち。家を建てた後で後悔する人がとても多く、その結果が、上記の記事へのアクセスの多さにも現れているのではないかと感じました。
私は旧居の賃貸マンションの玄関が非常に狭く、家族4人で暮らしていた時には凄くストレスを感じていたため、新居は絶対に玄関とホールを広くする!と固い決意を持っていました。意識して玄関と玄関ホールを広めにとると決めていたため、後悔せずにすみました。むしろ、住み始めてからとても満足しています^^
※はじめにお断りしておきますが、玄関を広めに設計したといっても、あくまで首都圏の一般的な広さの家、我が家の述床面積30坪程度の家で広めに設計したということですので、人によっては狭く感じるかもしれません。地方で土地面積が広くとれて、建物がもう少し大きくできたならば、それに合わせてもっと玄関とホールを広くとると思います。
↑まずは玄関・ホール付近の間取り図です。我が家は北側が道路に面しているため、玄関も北側に配置しました。というよりも土地が30坪と狭く、間口が6mしかない縦長の土地であるため、玄関を北側に配置せざるをえないというのが正直なところです。
玄関入って右手にはシューズクロークというか土間収納を1帖分設けています。ホールは述べ床面積100平米程度にしては、スペースを割きすぎだと思われるほど広くなってしまいましたが、これは家の形状や家事導線、生活導線も考慮した上でこうなったので、夫婦共に納得した形と広さになっています。その分、LDKが15帖と狭くなってしまいましたが、とても快適に過ごせています。
↑玄関土間。よくある1坪タイプの土間です。奥行きは1820mm、横幅は靴箱があるため、その分狭くなり1365mm程度ですが、家族4人ならこの幅で十分です。大人2人なら横に並んでも余裕がありますし、家族で出かける際に子供2人がワラワラと靴を履いていても、大人1人ならば同時に靴を履けてしまうくらい余裕があります。ただ、地方にお住まいの方や敷地がもっと広く取れる方にとっては、狭いと感じるかもしれません。

土間のタイルはLIXIL製。コンクリート調のシンプルなものを選択しました。玄関ポーチも同じタイルにしましたが、とても気に入ってます。写真だと色が薄く見えますが、実際は結構濃いです。このタイルについては色の濃さで妻が随分悩んでいましたが、結果とてもいい感じになったと思っています
↑玄関土間と同じタイルを玄関アプローチにも使用。日中の明るいときでも、結構濃い色です。当初検討していたタイルはもっと色が薄く、どちらかというと上記写真の土間コンクリートに近い色だったのですが、最終的に選んだタイルのほうがメリハリが出て玄関ドアや門柱、家の外壁などとも合うな~と感じています。
検討中の段階だと、サンプルのタイル数枚を合わせるくらいしかできないので、イメージがわきませんでしたが、妻を信じてよかったですw
玄関土間の話に戻します。設計段階で情報収集をしていたときに、よく見かけたのが「玄関土間は幅が広いのが良い玄関!奥行きが長いのは無駄!」みたいな記事。
我が家の玄関は1坪の正方形の土間スペースに、サイドにシューズボックスを配置したため幅はその分狭くなり、奥行きの長さはそのまま。
結果、奥行きが若干長い土間になっていますが、無駄などと感じたことは一度もありません。もう少し土間を短くすることも出来ましたが、そうすると土間収納やシューズクロークも短くしなければならなくなって使い勝手が悪くなったり、家の形状がいびつになってしまいます。
それなら、奥行きは長いままでも良いのではないかと。奥行きが長いことでメリットも多々あります。
↑玄関入って右手の土間収納、1畳分のスペースです。土間のタイルがそのまま続いており、出し入れがしやすいです。土間の奥行きを無理に狭めてしまったら、この土間収納の間口も狭くなりますし、扉も折れ戸が使用できなかったかもしれません。無理に奥行きを狭めるようなことをしなくて本当に良かったです。
扉は吊り下げ式の折れ戸にしましたが、ガバっ!と開けて大きな物の出し入れもしやすく快適です。引き戸だと半分程度しかあかないだけでなく、物の出し入れもしづらいだろうと感じていましたが、折れ戸の効果は想像以上でした。また、折れ戸の下部は20cmほど空いていますが、通気性がよく湿気が逃げやすいので良かったと思っています。
ネットの情報や識者の意見も、それぞれの家の事情や施主の思惑までは考慮できませんので、やはり最後は自分たちの使い勝手や家の間取り、イメージと絡めて判断することが大事だと思います。
土間収納の奥行きは0.5帖、900mm程度しかありませんが結構収納できますし、照明も別途つける必要はなく、玄関土間部分のダウンライトだけで十分明るくなります。上記の写真は引渡しから数日後の写真なのですが、DIY用の木材が収納スペースの半分を占めてしまっていますw
将来的にはDIY用具のほかにキャンプ道具や子供たちの運動用具などが入る予定。靴は全てシューズボックスの中にしまうため、土間収納には置かないつもりです。天井高も2400mmちょっとあるので、長いものも置けちゃいます。

↑続いてシューズボックス。靴がたくさん収納できるように多めに収納を設けたことと、圧迫感が出ないように、広く見えるように玄関土間部分の収納は腰高までのものにしました。また、玄関の採光を考慮して窓を配置するためにも、土間部分の収納は一部でも低くする必要があったのですが、思い切って土間部分は全て腰高にしちゃいました。結果、圧迫感がなくバランスが良くなったと思うし、採光も上手く採れたので良かったです^^

背が高いホール上の収納は姿見をつけました。扉の片面が鏡です。朝の出勤時も身嗜みをしっかりチェック出来て、とてもいい感じです。鏡の扉を開けば、土間で靴を履いた状態でもチェックが出来てGood。靴を履いた状態、脱いだ状態の両方でチェックできちゃいます。
腰高収納のカウンター部分は、季節の花や造花を飾ったりして、アートスペース的な感じで使用したいと考えています。
↑土間部分の腰高のシューズボックスは幅90cmのものが2つ。それぞれ少なくとも20足は収納できるので、この2つで40足分。土間部分はフロートしてるので、その部分にも置こうと思えば10足くらいは置けちゃうのですが、玄関は常にキレイに整理整頓したいので、ここには置かないようにしますw
【2019/05/25】追記
シューズボックスの収納力ですが、実際使ってみるとカタログスペックどおりに靴は収まりません。男性の靴だとサイズや作りにもよりますが、1段あたり3足しか入らないなんてことも。女性物なら4足入ります。私の靴は26.5~27.0が多いのですが、仕事用の革靴やスニーカーは1段に3足しか入りません。ですので、少なくとも20足入るなんて書きましたが、20足は入りません。しかし、余裕をもって15足収納できるスペースがあるので、現状はこれで十分満足しています。
↑ホール部分の背が高い収納は40足分収納できるので、合計で80足程度収納できます。さらにこのホール部分の収納上部にも小さめの収納があるので、靴だけなら90足はいけます。我が家は4人家族なのと、靴にそこまで拘りはないので、これで十分かな。
↑ホール奥から玄関を見た様子。ホールの幅は玄関土間の幅と同じ130cm程度。広々していて、とても気持ちがいいです。子供たちが大きくなっても、朝の仕度時に邪魔になって睨み合いや喧嘩!みたいなことにならなくてすみそうです。私には姉がいるのですが、狭い住まいだったので思春期にはよく喧嘩してましたw
↑今度は玄関土間からホールの様子。玄関収納と室内ドアは、全てEIDAIのトラディショナルモード(ラスティックライト)で統一。床材のアカシアもEIDAIさんのものですが、個人的にはとても気に入っています。本当に良いものを提案していただきました^^
我が家は縦に長い土地形状ですので、玄関やホールの幅を広げるのは難しい。これで奥行きまで短かったら、窮屈な印象の玄関&ホールになってしまいます。ホールの奥行きを長くとることで、広く見えますし、各部屋への導線も非常によくなりました。
↑玄関から階段を撮影。階段もEIDAI製。当初は全てLIXILで検討していたのですが、大幅にコストダウン可能ということで、EIDAI製品にしました。キッチンはLIXILのリシェルPLATで決定してたので、それ以外もLIXIL製品で固めて統一感を出そうと考えていたのですが、EIDAIのトラディショナルモード(ラスティックライト)の柄がとても素敵だったので、寧ろこちらにして良かったと思っています。
以上、長くなってしまいましたが、
玄関は広ければ広いほどいい!
広い玄関&玄関ホール最高!
新築をお考えの方は是非、玄関と玄関ホールを意識して広めに設計することを強くお勧めします。
今後は昼間の時間帯に照明をつけていない状態で撮影してみたり、玄関収納の活用法やアートスペースについても書いてみたいと思っています^^
【2018/1/12追記】書きました~♪↓

【2018/2/18追記】北側玄関の採光状況について書きました↓

【2019/4/28】土間収納に棚を設置しました↓


コメント
コメント失礼します
採光部のない玄関ドアですが、明るさはどのように感じますでしょうか?
コメントありがとうございます!
北側でかつ玄関ドアは採光部なしなので、日中でもやはり明るくはないです。
「日中は照明なしで過ごせる、けど明るくはない」といった感じです。
しかし、東側につけた縦滑り出し窓のおかげで玄関土間は多少明るくなりますので、照明をつけずとも靴を出したり履いたり、何かしらの作業をする分には支障はありません。我が家はその程度明るくなればよいだろう。ということで採光部なしのドアを選択しましたが、これは採光部ありのドアに希望するデザインのものがなかったためです。もしご希望のデザインのドアで採光部があるものがあれば、そちらを選択することをお勧めします^^
近日中(今月中)に、晴れた日の日中の玄関&ホールを撮影してアップしてみようと思っていますので、もしよろしければ是非参考にしてみてください!
現在新築の仕様を決めているところです。
素敵な玄関で参考させてもらっています。
私も玄関タイルの色の濃さで迷っています。
もし可能であれば玄関タイルの品番を教えて下さい。
遠い空さん、コメントありがとうございます!
玄関タイルの品番ですが、、、直前で変更したので記録が残っておらず、、、
妻にも聞いてみたのですが、どうしても思い出せません。
おそらくですが、LixilのカリッサCAL-300/2 300mm 角平だった思います。
最初はLixilのプレッソ IPF-300/PRE-12Mにしようかと思っていたのですが、
思っていたより色が薄かったため、施工直前で変更しました。
薄いコンクリート色だと、
玄関アプローチや基礎コンクリートなどと同じような色になってしまい、
タイルがぼやけた印象になるのではないかと危惧した妻が、
直前で変更したいと言ったので、その通りにしました。
結果、大正解でした!
グレーのタイルは汚れが目立ちにくいし、
明るい外壁や木の床などとも相性が良く、
メリハリが出て気に入っています。
新築後3年経った今も飽きません。オススメです!