新築するにあたって、ウッドデッキの設置も検討しています。そこで、使用する樹種を選定するために、主要なハードウッド5種類とサイプレス、ウェスタンレッドシダーのサンプル材を使用して、耐久性のテストを行ないます。
▼ハードウッド耐久性比較記事一覧はこちら!
床材はほぼイタウバにしようと思っているのですが、ハードウッドの耐久性比較の結果次第では、他の材に変更するかもしれません。ということで、ウッドデッキ材(ハードウッド)の耐久性比較を試みています。上記の写真左から、イペ、ウリン、マニルカラ(アマゾンジャラ)、イタウバ、セランガンバツ、サイプレス、WRC(ウェスタンレッドシダー)の7種類を
1.無塗装
2.オスモカラー塗装(無色クリア系)
の2パターンで比較して、経過をみていく実験です。素人目線で、実際のウッドデッキ材の材質、質感、変化を確認しながら、検証をすすめていけたらと考えています。
今回の比較のメインであるイペ、ウリン、マニルカラ(アマゾンジャラ)、イタウバ、セランガンバツについては、板の厚さ・幅・長さが全て同じで20mm・105mm・140mmです。
イペ
気乾比重 | 耐久性 | 割れ | 反り | アク | 価格 | 耐用年数 |
1.1 | 極大 | 中 | 中 | 中 | 高 | 25年以上 |
まずはイペ。横浜の大桟橋などでも使用されている、とても丈夫なハードウッド。実際手にとってみると、ずっしり重く、とても堅い。木目や色は、、、うーん。このサンプル材を見た感じだと、あまり好みじゃないかなぁ。
ウッドデッキ材を検討し始めた当初は、耐久性が優れているということで、このイペかウリンにしようかと考えていましたが、ささくれが出ることと、そのささくれが強靭で素足で歩くには少々危険という情報があったため、今のところ候補としては2番手です。
値段も高く供給が安定しないことも、導入するにあたってはマイナス要因です。コストを気にせず業者さんに依頼するなら適切なサイズを揃えて作ってくれると思いますので、あまり心配ないかと思いますが、個人でDIYでやるなら材の長さや厚さなど、多くの種類から選べたほうがいいですよね。いくつかのショップをチェックしましたが、イペはサイズの種類が少なかったり在庫無しだったりで、希望する材が手に入りづらい印象。今後改善されればいいのですが、その丈夫さ、耐久性から公共施設でも使用されるくらいなので難しいかもしれません。むしろ益々手に入りづらくなる可能性のほうが高いのではないかと思うので、希少性がありますね。ウチのデッキはイペなんだぜぇ!と、胸を張れますね!w
ウリン
気乾比重 | 耐久性 | 割れ | 反り | アク | 価格 | 耐用年数 |
1.1 | 極大 | 大 | 大 | 極大 | 高 | 25年以上 |
次にウリン。別名アイアンウッドという名のとおり、とても耐久性が高く、公共施設でもよく利用される素材。木目が綺麗で、イペ同様手にとってみると、重くとても堅い。木目や色は結構このみなのですが、ウリンは初期段階で赤茶色のアクが出るということと、イペ同様堅いささくれがでるとのことで、候補としては今のところ3番手です。
ウリンもイペ同様、お値段が結構高いです。公共系での需要も多く人気も高いことから、供給が安定しないこともイペと同じ。それだけどちらも評価が高いデッキ材と言えます。
マニルカラ(アマゾンジャラ)
気乾比重 | 耐久性 | 割れ | 反り | アク | 価格 | 耐用年数 |
1.0 | 大 | 大 | 大 | 中 | 中 | 20年以上 |
マニルカラ。別名「アマゾンジャラ」。「マサランドゥーバ」というのが正式名称らしいのですが、当ブログでは主に「マニルカラ」で統一していこうと思います。赤みが濃く木目も良い感じ。とても耐久性が高い上に供給も安定していて、値段も手ごろなことから公共施設でもよく利用される素材らしいです。手にとってみると、重くとても堅い。木目のムラが少なそうなので、ウッドデッキ材としても受けがよさそう。個人的には木目のムラは天然木の質感がでて好きなので、あまり気にならないのですが、このテストの結果次第では、このマニルカラも候補としてあげておきたいと思います。大手のウェブサイトの情報なんかだとアクは少ないと書いてあったりするのですが、見た感じ色が濃いのでアクが出そう?なんだけどなぁ。今のところ4番手です。
イタウバ
気乾比重 | 耐久性 | 割れ | 反り | アク | 価格 | 耐用年数 |
0.9 | 大 | 中 | 中 | 小 | 中 | 20年以上 |
イタウバ。いまのところ個人的には本命です。とても耐久性が高く、値段もイペやウリンと比べると安くアクも少ないという、とてもバランスがよい優れたウッドデッキ材。なによりささくれが出にくく、素足でもいけるらしいのが◎!木目はムラがある感じですがワイルドで個人的には大好きです。我が家のウッドデッキ材の大本命として、イタウバだけは別途、塗装のテストも実施予定。結果が楽しみです♪
セランガンバツ
気乾比重 | 耐久性 | 割れ | 反り | アク | 価格 | 耐用年数 |
0.9 | 大 | 中 | 中 | 小 | 中 | 20年以上 |
セランガンバツ。名前からして、トゲトゲしてそうw耐久性が高く、手ごろなハードウッドとして需要も多そうですが、ささくれが結構出やすいらしく、ウッドデッキの上を素足で歩きたい我が家にとっては大きくマイナス。木目と色は結構好きなのですが、安全性は優先度が高いので、この材は5番手です。検証の結果、ささくれが出ず良い感じであれば、採用の可能性もアリ。
サイプレス&WRC
我が家がウッドデッキ材として採用する可能性は極めて低いのですが、今後の参考としてサイプレスとウェスタンレッドシダー(WRC)も、ついでに検証をしたいと思います。
上記5つの素材とは厚さが異なるため、単純な比較はできませんが、自分の目で直接素材の変化を確認したいという好奇心もあります。比重が上記のハードウッドたちよりも低く、ハードウッドとソフトウッドの中間というイメージの材ですが、ウッドデッキ材としての実績は非常に多く、加工がしやすい材として非常に有名ですので、新築後はガンガンDIYしたい私にとって、この2材は興味深いのです。
両材ともに木目は綺麗で、質感も良い。WRCは香りもよく加工もしやすそう。どちらの材も、多くの人に選ばれるだけあって優秀な材だということはよくわかりました。ただし、ウッドデッキ材は耐久性も重要な要素ですので、この検証で耐久性を確認していきたいと思います。
おまけ(エコアコールウッド&クマル&ガラッパ)
ハードウッドのサンプルを取り寄せたさいに、取り寄せられるものは全て取り寄せちゃえ!と思い、送られてきたなかでも興味を引かれたのがこの3つ。
エコアコールウッドは国産杉に特殊な加工を施し、強度を高めたものらしい。厳島神社などでも使用されており、その強度は折り紙つきっぽい。手にとった感じは軽く、ソフトウッドな質感ですが、確かに丈夫そう。香りは杉のにおいがふんわりと香り、とても良い感じ。これはもしかしたら、ハードウッドと比較しても面白い結果になるのではないかと、少し期待してます。
クマルは「イペシャンペーン」とか「イペグランデ」などとも呼ばれており、イペに良く似たハードウッドらしいです。実際手にしてみると、重く頑丈そう。この木目、結構好きかも。さわり心地も結構いいです。我が家のウッドデッキ材としては候補には上がっていませんが、ちょっと興味が出てきました。
最後にガラッパ。妻曰く、「名前が妖怪みたいw」。端材って感じで切り口もガタガタな上体で送られてきたのですが、折角のサンプル材なのと、結構堅くて質感もよさそうなので、妖怪ガラッパも一緒に検証しようと思いますw
この3つの材は1つずつしかありませんので、無塗装のみで検証を進めます。
ちなみに、今回メインで比較しているハードウッド5種類のキレイなサンプル材は、サニーウッドさんから取り寄せたものです。質感がわかりやすいサイズで提供していただけました。ありがとうございます!
▼ハードウッド耐久性比較記事一覧はこちら!
▼イタウバ塗装・耐久性比較記事一覧はこちら!
コメント
はじめまして!
ネットでウッドデッキ材の耐久テストをされていたので拝見し、コメントさせて頂きました。
実は自分もハードウッド材とソフトウッドのウッドデッキ材耐久テストをアメブロでしているのですが、自分と同じ材をテストされているのに結構テスト結果に違いがあり、とても興味深かくてためになりました!(*^^*)
ウッドデッキ材販売会社は売ってなんぼだから「これは良くて!これは駄目!」とは絶対に言わないので、こう言うテストは購入者にはとってもありがたい事だと思います!
テストのレポーターを続けていくのは中々大変ですが、今後とも楽しみにしております♪(^_^)
k松さんはじめまして!
ブログ拝見させていただきました!
なんということでしょう!本当に同じ樹種で検証してますね!w
しかし、私の検証よりしっかりしてて、k松さんの記事のように、もっと見ていただいている方の役に立てるようにしっかり書かなきゃいかん!と反省しました。
コメントありがとうございます。
k松さんのブログにも近々ご挨拶にうかがいまーす(^-^)