イタウバの塗装・耐久性比較開始から2ヶ月が経過しました。日当たりが良く、風雨にさらされやすい過酷な環境に配置していますので、劣化の進み具合は結構早いのではないかと思いますが、2ヶ月目の変化はどうでしょうか。今回も塗装の撥水効果が残っているかをチェックするため、撥水テストも実施しました。
↑写真右端から、下記のとおり。
- 無塗装1(メンテ無し)
- 無塗装2(メンテ有り)
- オスモカラー塗布
- ウッドガード塗布
- スーパーウッドステイン塗布
無塗装1と2は先月の状態からあまり変化はありませんが、塗装をした3枚は若干差が出てきました。ウッドガードは表面が大分白っぽくなり、塗装の効果が落ちていないか少し心配になります。スーパーウッドステインも、同様に少し表面が白くなっていますが、ウッドガードほどではありません。オスモはあまり変化がなく安定しています。上記の写真でも一番茶色が濃く色の変化が少ない。他の塗料よりも粘度が高い分、効果が長く続きそうな気配。その分値段も高いですけどねw
↑先月同様、上記5枚の板の右端に、室内保管用の無塗装のイタウバを置いてみました。無塗装1、2との色の違いは明確で、だいぶ色が濃くなっているのがわかります。最初の1ヶ月で大分濃くなりましたが、その後はあまり変化はありません。
無塗装
↑無塗装イタウバ2枚。先月と比べると、若干色が薄くなったかな?と感じるのですが、あまり変化はありません。ささくれやトゲもなし。実際に素足で何度か踏み込んでみましたが、ふみ心地もよくトゲが刺さることもありませんでした。それにしても、天然の木目が美しい。隣のオスモカラーを塗った板と比べても、ナチュラルな木目が印象的です。実際にウッドデッキを作る際には、今のところ無塗装でいこうと思っています^^
↑無塗装、斜めから。木目が美しい。無塗装最高です♪
オスモカラー
↑オスモカラーウッドステインクリアープラス(外装用)#420を塗布したイタウバ材です。写真右側の無塗装、左側のウッドガードと比較しても、茶褐色が濃くて綺麗ですね。個人的には無塗装のほうが好きですが、塗装するなら今のところこのオスモカラーが一番いいかな?と思っています。
↑オスモカラー斜めから。やはり無塗装や他の塗料と比べても、色の濃さが目立ちます。艶がありとても綺麗で状態は良好。割れ、ささくれなども一切ありません。
ウッドガード
↑続いて、ウッドガードクリヤ(油性外部用)を塗布したイタウバです。表面が白っぽくなっており、見た目はあまりよくありません。
↑斜めから。このようにアップで見ると、そんなに悪い質感ではないのですけどね。オスモよりも無塗装に近い質感ですし。
スーパーウッドステイン
↑スーパーウッドステインを塗布したイタウバ。こちらも表面が少し白っぽくなっています。色の濃さ、ツヤは先月同様オスモカラーに似てます。状態は良好。
↑斜めから。右隣のウッドガードより色が濃くてツヤがあるのがわかりますね。状態は良好です
撥水性テスト
毎回楽しみ?な撥水テストです。500mlペットボトル2回分、1リットルの水をドバドバっとかけちゃいました。
↑はい、びしょ濡れです。塗装してある3枚の板は、水をかけてすぐに弾いて板が水を吸わずに流れています。
↑無塗装は当然ですが水を弾かず吸っています。表面もべちゃっとした感じ。しかし、イタウバからふんわりと甘い香りが漂ってきて、とても心地よい。長さ40cm、幅10.5cmの板が2枚でも、水を吸うと結構いい香りがします。これがウッドデッキ全体で無塗装だったら、あたり一面に香りが広がって、、、とても癒されそうです。いまのところ奥行き180cm~210cm、幅360cm~450cm程度のウッドデッキを作成予定ですので、塗装しなければこの香りの恩恵も得られそうです♪
↑オスモカラー(左)と無塗装(右)。オスモはしっかり撥水してるのがわかります。
↑ウッドガードもしっかり撥水効果が出てます。
↑スーパーウッドステインも。2ヶ月経過時点では、オスモカラー、ウッドガード、スーパーウッドステインの3つに、撥水効果の差はありません。どれもしっかり役目を果たしてくれています。
続いて、時系列で撥水効果の具合を見てみたいと思います。2月ですが気温が比較的高く、晴天下なので、乾くのも早いです。
↑3分経過。無塗装と塗装した3枚の差が明確ですね。写真向かって上方向にわずかに傾斜している場所ですので、水も写真上方向に流れているのがわかります。
↑6分経過
↑9分経過
↑12分経過
↑15分経過
↑18分経過
↑21分経過。無塗装もほぼ乾ききったかのように見えますが、表面をさわると、しっとりしています。塗装してある3枚は湿気は感じず、しっかり乾いている感じ。この差はかなり大きいです。
気になった点
ビス穴付近の割れ
↑じっくり観察していて気になった箇所。コーススレッドを打ち込む下穴を開けるさいに割れてしまった箇所に、水が溜まってしまっています。ここから内部に浸透して、劣化を早めてしまうのではないかと少し心配です。何本もビス穴をあけてるうちに、このように割れてしまう箇所が出てくるのは仕方ないだろうと、素人考えでは思うのですが、できるだけ割れないように施工したいものです。
イタウバの灰汁(アク)
無塗装の板付近がアクで着色していました。
↑安価な 杉(荒材)の角材が、茶色くなっています。ハードウッドのなかでは比較的アクが出にくいと言われているイタウバですが、よく観察するとアクは出てます。しかし、かなり色が白っぽい杉だから目立つだけで、もっと濃い材質のものだったら目立たないのではないかと思います。
↑赤く囲った無塗装2枚の箇所で、茶色くなっているのが確認できます。
総評
- イタウバ在自体の変化は殆どなし
- 撥水効果は全ての塗料で持続
- 無塗装材はアクが出ていた
撥水効果の持続は差がでるかも?と思っていましたが、どれも良好でした。次回、3ヶ月目はそろそろ無塗装の退色(シルバーグレー化)が進むのではないかと期待しています。それに伴い、各塗料の退色防止効果も確認できたらいいな~♪なんて思っていますw
次回は1ヵ月後の3月11日前後に更新予定です。
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