【ウッドデッキ】ハードウッド耐久性比較:8ヶ月経過

ハードウッド耐久性比較

ハードウッド耐久性比較開始から8ヶ月経過しました。2ヶ月間が開くと、結構変化がでるのではないかと期待してましたが、あまり変化はありませんでした。しかし、シルバーグレー化は着々と進んでおり、上記写真のマニルカラ(アマゾンジャラ)なんかは、みてのとおり結構グレーな感じです。

【ウッドデッキ】ハードウッド耐久性比較:6ヶ月経過
2ヶ月ぶりのハードウッド耐久性比較です。前回まで1ヶ月おきに実施していましたが、面倒になってきたので今回から2ヶ月おきに実施することにしましたw イペ、ウリン、マニルカラ、イタウバ、セランガンバツ、、、と、1つずつ丁寧に写真をとって記...

左から、イペ、ウリン、マニルカラ、イタウバ、セランガンバツです。どれも紫外線によって2ヶ月前よりも更に色が抜けました。写真で見比べると、2ヶ月前とあまり差が無いのですが、実物は結構差があります。

↑前回と同様に、無塗装の上にオスモカラー(クリア)を塗装した材をのせてみました。これを撮影している最中に、急に日が強くさしたため、先ほどの写真より明るくなっています。写真中央上段、マニルカラの塗装した材の表面が汚く、塗装が剥げかかっているように見えます。それ以外はあまり大きな変化はなし。

以下、各ハードウッドの表面アップ写真です。2ヶ月前は断面写真のアップを掲載しましたが、断面はほとんど変化がなかったため、今回は表面をみていきたいと思います。

↑まずはじめにイペ。結構色がぬけてます。表面には細かい割れが出てきていますが、指を這わせても引っかかったりトゲがささるようなことはありませんでした。しかし、もう数ヶ月たつと、硬いトゲやささくれが出そうな気配がします。

 

↑続いてウリンの表面。色は抜けましたが、他の材と比べると濃いです。木目が安定しており、材ごとのバラツキが少ないので色が抜けてもキレイですね。細かい割れが確認できますが、表面はキレイです。指を這わせても全く問題なし。イペよりも滑らかな感じがします。

↑マニルカラ(=アマゾンジャラ)表面。冒頭にも写真をアップしましたが、これが一番色抜けが早い気がします。材質としてはウリンに近いせいか、表面の見た目や感触もウリンに似ています。色はだいぶ変化しましたが、表面は滑らかです。

↑イタウバ。比較的色が濃いです。イタウバ塗装・耐久性比較でも、無塗装は色が濃くなってから徐々に白銀化という過程を進んでいるように見えますが、この材も基本的には同じですね。表面は結構ガサついて見えますが、指を這わせても少しザラザラした感触がする程度で、なにか刺さるようなことはありません。

↑いつもガサガサ、セランガンバツ。特にガサガサした太目の筋が入っている箇所は早く色が抜けているように見えます。細かい割れが多く、表面は常にガサガサ。サンダーをかけたくなりますw材自体の耐久性には影響はありません。しっかり硬く丈夫な感じです。

↑続いてサイプレス。縦に2本、がっつりと大きな割れ。検証当初から割れが入っていましたが、2ヶ月でさらに割れがひどくなりました。力を入れたら確実にパキッ!と割れちゃいそうな感じです。

この材は厚みが薄く12mmしかありませんので、他の材と単純な比較はできないのですが、それでもちょっと弱いなぁ。という印象です。先に紹介したハードウッド主要5種類は全て20mm厚で、ハードウッドの床材では最もよく利用される厚さでしょう。このサイプレスの厚さ12mmはフェンス材の厚さですね。フェンス材としても、こんなにがっつり割れそうな割れが入ってしまったら、釘やビス打ったらその部分から割れたり裂けたりしないか心配になります。サイプレスは針葉樹なので厳密にはソフトウッドの部類に入ると思うのですが、リーベさんなんかでは、

「ダントツ人気 No.1 シロアリに強いハードウッドのデッキ材」

なんて紹介されてたりしますw

確かに堅いのですが、他のハードウッドと比べると耐久性では完全に見劣りします。軽くて丈夫、質感はソフトウッドのような感じで柔らかく、かつ木目も美しくて良い面も沢山あるいい材だとは思いますけどね。屋外で使用する上では、ハードウッドではなくソフトウッドとして考えておいたほうがよいでしょう。

オスモで塗装したほうの材は安定しています。割れも殆ど無くキレイな状態を保っています。サイプレスでウッドデッキを作るなら、塗装は絶対にしたほうがよいでしょう。

↑WRC(ウェスタンレッドシダー)。だいぶ色が抜け、表面も少しガサついてきましたが、問題ありません。安定しています。先ほど紹介したサイプレスよりも比重は軽く、ソフトウッドよりな材ですが、さすがウッドデッキの定番材だけあって安定しています。このサンプル材はサイプレスとは逆で、他のハードウッドのサンプル材よりも厚さが倍あり、40mm程度です。厚いので安定するのは当然ですが、WRCでウッドデッキを作成するなら床材はこれくらいの厚みをとるのが普通でしょうから、8ヶ月時点で劣化が見られたらイヤですよねw

塗装してあるほうは色が薄くなった気がしますが、たいした変化はありません。節も大きめな材ですが、まったく問題なし。安定しています。

クマル、エコアコールウッド、ガラッパ。

クマルは色の抜けペースが遅い気がします。表面はザラザラしてますが、何か刺さるようなことはなく問題なし。質感は結構いいです。

エコアコールウッドは元々色が薄いのですが、検証当初とくらべると結構白くなりました。厚さがあまりなく16mm程度の材ですが、大きな割れや反りもなく安定しています。元は杉でバリバリのソフトウッドなのに、不思議なヤツですw

最後にガラッパ君。いかにも端材!といった感じで検証にもあまり力が入らないかわいそうなヤツなのですが、とても安定しています。色は結構抜けましたが、表面も滑らかで良い状態を保っています。

次回の検証は2か月後、10月上旬予定です。

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